「ライブコマースを始めてみたいけど、何を使って配信すればいいの?」
「プラットフォームがたくさんあってどれを選べばいいのかわからない」
ライブコマースを始めるにあたり、配信プラットフォームの選定にお悩みの方も多いのではないでしょうか?
ライブコマースを配信できるプラットフォームは、YouTubeやInstagramなどのSNSから17LIVEやSHOWROOMなどのライブ配信アプリ、そしてLive kitなどライブコマースに特化したものまで、たくさんあります。
そこで今回は、日本におけるライブコマースの配信プラットフォームの種類やそれぞれのメリット・デメリット、選び方などについて解説していきます。
ライブコマースの配信プラットフォームの種類
動画をリアルタイムで配信できるプラットフォームであれば、ライブコマースも実施可能です。
プラットフォームの種類は「SNS型」「アプリ型」「WEBシステム型」の大きく3つに分けられます。
それぞれメリット・デメリットと代表的なプラットフォームをご紹介します。
SNS型
SNSのライブ機能を使ってライブコマースを実施することが可能です。すでに多くの人が集まっているSNSを利用するため、集客しやすいのが特長。
各SNSもライブコマース機能の開発に力を入れています。
メリット・デメリット
メリット |
・無料でライブが実施できる・プラットフォームがユーザーに認知されているので集客しやすい |
デメリット |
・EC機能がないので、商品購入の際、オンライン販売サイトに移動しなければならない |
代表的なプラットフォーム
①Instagram
若者に限らず幅広い年齢層の人に使われるSNS。日本だけでも月間3,300万人以上のアクティブユーザーがいます。
Instagramではスマートフォンなどのモバイル端末からしかライブ配信ができないため、高性能なカメラやマイクを用意する必要がなく、誰でも気軽にライブ配信できます。
「Instagramライブ」や「Instagramショッピング」などInstagram上の機能を活用することで、ライブコマースを実施することが可能です。
②YouTube
世界最大級の動画配信プラットフォームであるYouTube。YouTubeの月間アクティブユーザー数は6,500 万人以上。
Instagramにはない、URLを共有した人だけが見られる限定配信機能や「スーパーチャット」(通称「スパチャ」)という投げ銭機能があります。
YouTubeではモバイル端末以外にパソコンのウェブカメラ・マイクや外付けカメラ・マイクが使用できるため、機材を整えれば画質・音質の良い配信ができます。
アプリ型
ライブ配信アプリを利用する方法です。アプリをダウンロードしていないと見てもらえないのがデメリット。
メルカリなどの企業も参入しましたが、すでに撤退しているところが多いです。
メリット・デメリット
メリット |
・ライブに特化しているので、リアルタイム配信を盛り上げる機能がある |
デメリット |
・アプリをダウンロードしていないと見てもらえない・EC機能がないものが多く、商品購入の際、オンライン販売サイトに移動しなければならない・商品の販売は審査が必要(企業のみ) |
代表的なプラットフォーム
③SHOWROOM
現役アイドルに人気のライブ配信アプリで、ユーザーの年齢層は低めです。
ライブ配信を試聴するだけなら、アプリからでもWeb版からでもログインなしで見ることができます。
④LINE LIVE
LINEユーザーなら誰でも始めることができますが、「LINE LIVE」のアプリをダウンロードする必要があります。
LINE公式アカウントにライブ情報を送信できます。
WEBシステム型
「SNS型」「アプリ型」は元々ライブ配信のできるプラットフォームを活用するのに対し、「WEBシステム型」はライブコマース用に作られたプラットフォーム。
オンライン販売サイトに移動せずに、同一プラットフォーム内で商品購入に進むことができるため、視聴者は配信を見ながら直感的に買い物することができます。
メリット・デメリット
メリット |
・ライブコマースに特化しているので、配信から販売までワンストップで行える |
デメリット |
・コストがかかる・ユーザーから認知されていないので、集客は別のSNSなどを駆使する必要がある |
オンプレミス型とSaaS型
「WEBシステム型」の配信プラットフォームは、「オンプレミス型」か「SaaS型」かで分類できます。
「オンプレミス型」は、自社環境内のサーバにソフトウェアをインストールする必要があるため、カスタマイズ性や秘匿性は高いですが、導入コストやランニングコストも高くなってしまうのが特徴です。
一方、SaaSとは「Software as a Service(ソフトウェア・アズ・ア・サービス)」の略で、アプリケーション・ソフトウェアをインターネット経由で提供するサービスのこと。
「SaaS型」は、Webサイトの運用・管理に必要な機能をブラウザ上で利用できるため、オンプレミス型と比較するとサーバ費などのコストを抑えることができます。
代表的なプラットフォーム(オンプレミス型)
⑤Live kit(ライブキット)
独立構築型のプラットフォーム。自社サーバにインストールする必要があります。
独自ドメインで運用できるため、ECサイトを改修する必要がありません。発行したライブページのURLをメールやSNSで一斉に通知することが可能です。
投げ銭・有料配信機能が充実していること、売上に応じて手数料が増えないことが特徴です。
⑥TAGs API(タグズエーピーアイ)
アパレル特化型として、2018年に提供開始されたプラットフォーム。現在は幅広い業界・企業で導入されています。
自社ECサイトへの組み込み型で、自社でサーバーを準備することが難しい場合でも、自社ECサイトに短いコードを加えるだけで導入可能となっています。
70種類以上のデザインテーマがあり、自社ECサイトのデザインに合わせてカスタマイズできます。
代表的なプラットフォーム(SaaS型)
⑦HandsUP(ハンズアップ)
ライブ配信プラットフォーム「17LIVE」を運営する17LIVE株式会社が展開するライブコマースのプラットフォームです。
WEBシステム型の中では、開発費用やサーバー費用がかからず、月額費用10,000円(税別)から利用できるなど費用が安いのが特徴。
自社ECサイトと連携することが前提になっているプラットフォームが多い中、Hands UPでは簡易的なECショップを構築でき、ECサイトを運営していなくてもライブコマースを実施することができます。
⑧TIG LIVE(ティグライブ)
TIG LIVEでは、出演者がライブコマース中に商品バーコードを読み取ると、商品のアイコンが画面上にポップアップ表示され、視聴者が気になるアイコンをタップするとストックされます。
この機能により、視聴者のコメントや4択の独自アンケートの結果に応じて視聴者が見たいと思う商品の紹介ができ、視聴者と商品の”偶発的な出会い”を生み出すことが可能に。店舗回遊型のライブ配信におすすめのプラットフォームです。
配信プラットフォームの選び方
「SNS型」「アプリ型」「WEBシステム型」、それぞれのメリット・デメリットと代表的なプラットフォームをご紹介してきましたが、結局どれを選べばよいのか迷ってしまいますよね。
そこで、選び方のポイントを3つご説明します。
単発型か運用型か
試験的に運用をしてみたい場合、あるいは単発で1回のみ実施と決まっている場合は、無料の「SNS型」プラットフォームを使うことをおすすめします。
ライブ配信アプリを利用する「アプリ型」も無料ですが、「SNS型」と比較するとユーザーが少なく若年層に偏っており、集客が難しい傾向にあります。
「WEBシステム型」は多額の導入コスト・ランニングコストがかかり、契約期間が指定されている場合もあるので、単発での運用には向きません。導入するのは、継続的なライブコマースの実施で費用対効果も見込める場合にしたほうがよいでしょう。
自社ECサイトへの集客力があるかどうか
「SNS型」や「アプリ型」のプラットフォームの場合、商品購入の際はECサイトに移動する必要があり、どうしても離脱が起きてしまいます。
認知度が高く、普段から自社ECサイト経由での購入者が多い場合には、配信から販売までワンストップでできる「WEBシステム型」のプラットフォームを活用できれば、ライブコマースのメリットを最大限に発揮できるでしょう。
そこまで自社のサイトに集客できていないのであれば、WEB広告やSNSなどを使って集客をする必要があるので、「SNS型」の配信プラットフォームの集客力を活かしたほうがよいと言えます。
外部の機材を必要とする企画内容か
出演者が一人で話す場合や複数人でも対話のみで移動がない場合には、スマートフォンのカメラでも十分なクオリティで配信可能です。
しかし、マルチアングルや画面共有などより高度なことをしようとしたり、店舗を回遊しながら商品を紹介したりする場合には、スマートフォンの内蔵カメラやマイクでは不十分。別途、映像機材・音響機材を用意する必要があります。
「SNS型」のInstagramや「アプリ型」の一部のプラットフォームでは、モバイル端末以外からの配信に対応していません。
企画内容に合う映像・音声が配信できるかどうかという点も、プラットフォーム選定の重要な要素です。
目的に合うプラットフォーム選定を
目的を明確にし商品やターゲットを決め、企画内容を決めてからでないと、適切なプラットフォームを選ぶことはできません。
以下のステップに従い、目的に応じたプラットフォームの選定を行いましょう。その前のステップについては、関連記事をご確認ください。
1. ライブ配信の目的を決める 2. 商品を決める 3. ターゲットを決める 4. 企画内容を決める 5. プラットフォームを決める 6. 視聴導線・購買導線を作る 7. 出演者のキャスティング 8. 台本作成 9. 必要機材の準備 10. ライブ配信 11. データ分析 |
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プラットフォームの選定は、工程の一部でしかありません。
プラットフォーム決定後も、視聴導線・購入導線の設計や出演者のキャスティング、結果を出すための台本作成など、ライブコマースの実施にあたってやるべきことは盛りだくさん。
自社で実施するのが難しければ、プロに任せるのも一つの手。
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