YouTube Liveでのライブコマースって?メリット・デメリットから配信方法まで

「ライブコマースを始めてみたいけれど、YouTubeはどうなんだろう?」

「試験的にライブコマースをやるなら、YouTubeとInstagramのどっちが良いの?」

「質の高いライブコマースを実施するために、YouTube Liveの配信方法が知りたい!」

世界最大級の動画配信プラットフォームであるYouTube。「ライブコマースに活用したい!」と、あなたはこのページに辿り着いたのではないでしょうか?

新型コロナウイルス感染拡大の影響で消費者の商品購入プロセスも大きく変化しており、またネット環境の高速化によりリアルタイム配信がスムーズに視聴できる環境が整ってきていることから、日本でもライブコマースに本格参入する企業が増えてきています。

無料でライブ配信ができるYouTube内の機能「YouTube Live」は、そのようなライブコマースの需要に対応しています。

今回は、YouTubeの配信プラットフォームとしてのメリット・デメリット、YouTube Liveの配信方法、成功のカギなどを詳しくご説明します。

ライブコマースの配信プラットフォームとは?

ライブコマースを実施するには、配信プラットフォームが必要です。

「配信プラットフォーム」と言っても、動画をリアルタイムで配信できるツールであれば、ライブコマースも実施することができます。

日本でライブコマースを配信できるプラットフォームは、今回ご紹介するYouTubeやInstagramなどの「SNS型」から17LIVEやSHOWROOMなどの「アプリ型」、Hands UPなどライブコマースに特化した「WEBシステム型」まで、たくさんあります。

代表的なものを挙げます。

SNS型
・Instagram
・YouTube
アプリ型
・17ライブ
・SHOWROOM
WEBシステム型
・Live kit
・TAGs API
・Hands UP
・TIG LIVE

ライブコマースが実施できるプラットフォームについては、以下の記事で詳しく解説していますので、併せてご確認ください。

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​​ライブコマースのプラットフォームはどうやって決めるべき?種類やメリット・デメリットをわかりやすく解説

配信プラットフォームとしてのメリット・デメリット

ライブコマースの配信プラットフォームとしてYouTubeを利用するメリットとしては、利用者数が多く視聴者を集めやすい点が挙げられるでしょう。

Instagramの月間アクティブユーザー数は3,300万人なのに対し、YouTubeの月間アクティブユーザー数は6,500 万人以上。18 〜 64 歳が「なくなったら最も寂しいプラットフォーム」と回答しており、幅広い年齢層で受け入れられています。元々動画配信プラットフォームであるため、ごく自然な流れでライブ配信も視聴してもらうことが可能です。

URLを共有した人だけが見られる限定配信機能や「スーパーチャット」(通称「スパチャ」)という投げ銭機能がある点、ライブ配信可能時間に制限がない点もInstagram ライブにはない特長です。

また、Instagramではスマートフォンなどのモバイル端末からしかライブ配信ができませんが、YouTubeではモバイル端末以外にパソコンのウェブカメラ・マイクや外付けカメラ・マイクが使用できるため、機材を整えれば画質・音質の良い配信ができるでしょう。

※但し、モバイル端末からの配信には条件があります(後述します)。

Instagramと同様に「SNS型」のメリットとしては、やはり無料で手軽に始められることです。「WEBシステム型」の配信プラットフォームの場合、ライブコマースに特化している分購入までの導線が設計しやすい反面、多額の導入コストやランニングコストがかかります。その点、無料で始められる「SNS型」のYouTubeやInstagramはライブコマースのテスト運用にも適しています。

デメリットは、商品を購入する際は外部のECサイトに遷移する必要があり、離脱が起きてしまう点です。

YouTube最高製品責任者ニール・モーハン氏は「2022年の展望」として、最も注目している分野の1つに「ショッピング」を挙げており、ショッピング関連機能の検討が進められています。

日本での導入は未定ですが、今後の展開に期待したいところです。

以上のメリット・デメリットから、「まずは試験的にライブコマースをやってみたい」、「より良い画質・音質で商品の魅力を伝えたい」、「自社のECサイトが準備できている」といった場合には、配信プラットフォームとしてYouTubeをおすすめします。

出所
Instagramの国内月間アクティブアカウント数が3300万を突破月間 6,500 万ユーザーを超えた YouTube、2020 年の国内利用実態──テレビでの利用も 2 倍に

YouTube Liveの配信方法

初めてYouTubeでライブ配信をする場合は、アカウント認証が必要となります。携帯電話番号を送信してSMSか音声通話で認証コードを受け取り、認証コードをYouTube Liveのページに入力すると認証完了。アカウント認証完了の24時間後からライブ配信できるようになります。

YouTube Liveの配信方法は「ウェブカメラ・マイクでの配信」「モバイル端末での配信」「エンコーダ配信」の3つがあります。それぞれ解説します。

ウェブカメラ・マイクでの配信

ウェブカメラ・マイクの搭載されたパソコンで配信する方法です。

配信方法は以下の通り。

1. ブラウザでYouTubeを開き、Googleアカウントへログイン(Googleアカウントがない場合は新規作成)
2. 右上のアカウントアイコンから「チャンネル」を選択(チャンネル未登録の場合は新規作成)
3. 右上のビデオアイコンをクリックし「ライブ配信を開始」を選択
4. 左側の配信メニューの「ウェブカメラ」を選択
5. タイトルや説明、カテゴリの入力などの詳細入力、チャット機能のカスタマイズ、公開設定を選択
6. 設定内容を確認し「ライブ配信を開始」をクリックして配信開始

日付を指定してライブ配信を行うことができるので、ライブコマースの実施日程が決まった段階でスケジュール設定し集客するのがおすすめです。

モバイル端末での配信

モバイル端末のYouTubeアプリから配信する方法です。

配信方法はウェブカメラ・マイクでの配信と同じですが、チャンネル登録者数が1000人以上である必要があります。

他の配信方法でのライブコマースや普段の動画投稿を工夫して、チャンネル登録者を増やせば、モバイル端末でも配信できるようになります。

エンコーダ配信

エンコーダとは、外部カメラなどのコンテンツをYouTubeで配信するためのデジタル形式に変換するデバイスやアプリケーションのこと。

つまり、外部カメラ・マイクを使って配信する方法です。

マルチアングルや画面共有など、より高度なことができるようになります。

エンコーダにはハードウェアのものとソフトウェアのものがありますが、よく使われるのは「Open Broadcaster Software(通称OBS)」というソフトウェアです。

ここでは、ソフトウェアのエンコーダを使用する配信方法についてご説明します。

1. ソフトウェアエンコーダをインストールする
2. ブラウザでYouTubeを開き、Googleアカウントへログイン(Googleアカウントがない場合は新規作成)
3. 右上のアカウントアイコンから「チャンネル」を選択(チャンネル未登録の場合は新規作成)
4. 右上のビデオアイコンをクリックし「ライブ配信を開始」を選択
5. 左側の配信メニューの「エンコーダ配信」を選択
6. タイトルや説明、カテゴリの入力などの詳細入力、チャット機能のカスタマイズ、公開設定を選択
7. 設定内容を確認し「エンコーダ配信を作成」をクリック
8. ソフトウェアエンコーダを起動し、ストリームURLとキーを入力する
9. エンコードソフトウェアで配信を開始
10. YouTubeの配信画面に映像が映ったらYouTubeの「ライブ配信を開始」をクリックして配信開始

YouTubeでは、外部カメラ・マイクを使って配信できるため、ライブコマースの企画内容に合ったスペックの機材を用意しましょう。

質の高いライブコマースの実施に必要な機材については、以下の記事でご紹介していますので、併せてご確認ください。

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【プロが解説】ライブコマースに必要な機材7選!選び方のポイントも紹介

YouTubeでのライブコマースは導線設計がカギ

告知せずにいきなりライブ配信をしても、ライブに来てもらうことはできません。視聴導線を設計し、告知や集客方法について事前によく検討しておく必要があります。

主な集客方法としては、メールマガジンの配信やSNSでの告知が挙げられます。

YouTubeのチャンネル登録者は、すでに自社の商品に一定の関心を抱いている状態なので、視聴してもらえる可能性が高いです。普段から動画を投稿するなどして、チャンネル登録者数を増やす施策も重要です。

また、YouTubeではSEO対策ができるため、検索にヒットしそうなワードをタイトルに盛り込むのもポイント。事前にサムネイル画像も設定できるので、配信内容を見たくなるようなデザインにしましょう。

視聴導線のみの設計では不十分。ライブコマース実施中に視聴者が商品を欲しいと思った際、YouTubeから一度離れてECサイトにアクセスする必要があるため、しっかり購買導線も設計しないと購入に繋がりません。

ターゲットが感情を揺さぶられ思わず購入してしまうようなストーリーを用意したり、適切なタイミングで購入を促したりすることが重要です。

YouTubeは手軽に始められますが、視聴に繋がるライブならではのエンタメ要素と購入に繋がる衝動的な感情の変化が必要となるのです。

視聴導線・購買導線の設計以外にも、企画内容や配信プラットフォーム、出演者のキャスティング、そして台本・機材の準備など、検討すべきことが山ほどあるため、ライブコマースの実施を先送りにしてしまっている企業も少なくないのではないでしょうか。

戦略型ライブコマースのLIVURU(ライブル)では、集客のためのSNS運用やLP制作、広告運用をはじめ、全体プランニングから台本制作、そして現場ディレクションまで、全てワンストップでサポートしています。

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