ライブコマースにおけるInstagramの活用方法

Instagramは、無料で写真や動画を共有することができるSNS。国内の月間アクティブアカウント数は3,300万人を誇ります(2019年6月時点)※。

企業のマーケティング活用事例も多く、Instagramのアプリ内から配信できる「Instagramライブ(インスタライブ)」を利用して、ライブコマースを実施する企業も増えてきています。

そこで今回は、ライブコマースの配信プラットフォームとしてInstagramを活用する場合のメリット・デメリット、ライブコマース実施に便利なInstagramの機能から活用方法まで、詳しくご説明します。

出所

Instagramの国内月間アクティブアカウント数が3300万を突破

ライブコマースの配信プラットフォームとは?

ライブコマースを実施するには、配信プラットフォームが必要です。

「配信プラットフォーム」と言っても、動画をリアルタイムで配信できるツールであれば、ライブコマースも実施することができます。

日本でライブコマースを配信できるプラットフォームは、今回ご紹介するInstagramなどの「SNS型」から17LIVEやSHOWROOMなどの「アプリ型」、Hands UPなどライブコマースに特化した「WEBシステム型」まで、たくさんあります。

代表的なものを挙げます。

SNS型
・Instagram
・YouTube
アプリ型
・17ライブ
・SHOWROOM
WEBシステム型
・Live kit
・TAGs API
・Hands UP
・TIG LIVE

ライブコマースが実施できるプラットフォームについては、以下の記事で詳しく解説していますので、併せてご確認ください。

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配信プラットフォームとしてのメリット・デメリット

ライブコマースの配信プラットフォームとして「SNS型」のInstagramを利用するメリットとしては、無料で手軽に始められることが挙げられるでしょう。

「WEBシステム型」の配信プラットフォームの場合、ライブコマースに特化している分購入までの導線が設計しやすい反面、多額の導入コストやランニングコストがかかります。

その点、無料で始められるInstagramはライブコマースのテスト運用にも適しています。

また、すでに多くのユーザーが利用しているプラットフォームなので、「アプリ型」や「WEBシステム型」と比較し、集客しやすい点もメリットです。

デメリットは、ライブ配信中にECサイトに遷移して商品を購入することができず、離脱が起きてしまう点です。

しかしながら、ライブ配信中に商品購入ができる「ライブショッピング」機能や「投げ銭」機能の開発も進められており、デメリットではなくなる日もそう遠くはないでしょう。

ライブコマースに便利なInstagramの機能

Instagramにはライブコマースに特化した機能はありませんが、Instagram上の機能を活用することで、ライブコマースを実施することが可能です。

それぞれの機能について解説していきます。

Instagramショッピング(Shop Now)

2018年に日本国内でも導入されたのが、ECサイトで販売する商品情報を投稿にタグ付けできる「Instagramショッピング」機能。

それまでは、Instagramユーザーが欲しい商品の投稿を見つけても、一旦インターネット上で購入できるサイトを検索する必要がありました。

Instagramショッピングでは、ユーザーは投稿画像をタップすると商品名や価格などのタグが表示され、さらにそのタグをタップすると商品詳細ページに飛びます。詳細ページの「ウェブサイトで見る」をタップすると外部のECサイトに遷移し、商品を購入することが可能です。

この機能の導入により、ユーザーはInstagram上で商品を探すだけではなく、購入までシームレスに進めるようになりました。

ショップ機能

2020年に提供開始されたのが、Instagram上にショップを開設することができるショップ機能

Instagramのプロフィール画面の「ショップを見る」ボタンをタップすると、複数の商品がまとめてコレクションとして表示されます。

商品をアイテム別やブランド別にまとめたり、色を変更してブランドの世界観を表現したりすることが可能です。

Facebookも併用したいという場合にも適しており、それぞれ独立していた「Instagramショッピング」と「Facebookページショップ」を、コマースマネージャで一元管理できるようになりました。

Instagramライブ

ライブコマースを実施する上で欠かせないのが、Instagramライブ(インスタライブ)の機能。

Instagramではスマートフォンなどのモバイル端末からしかライブ配信ができないため、高性能なカメラやマイクを用意する必要がなく、誰でも気軽にライブ配信をすることが可能です。

配信終了時に「ストーリーズでシェア」をタップすると、終了後24時間はストーリーズに動画を残すことができます。

Instagram動画(旧IGTV)

ライブ動画は配信終了時に表示される「動画をダウンロード」をタップすることで保存もできます。

ライブ動画を保存できるのは配信者のみで、保存できるタイミングは配信終了時に限ります。

ライブ配信を見逃してしまった人や見返したい人のために、保存した動画はInstagram動画(旧IGTV)に投稿するのがおすすめ

動画にもショッピングタグをつけられるため、配信後のライブ動画をアーカイブし、紹介した商品の詳細をタップで閲覧できるようにするのも効果的です。

Instagramライブで最長4時間配信できますが、投稿できるのは最大60分間なので注意しましょう。

ライブコマースでInstagramを活用するには

ご紹介したInstagramの機能を利用して、ライブコマースを実施する方法を具体的に説明します。

手軽に始められるInstagramライブですが、見られるライブ・購入してもらえるライブにするには、視聴導線/動機の設計、購買導線/動機の設計が重要です。

配信前

Instagramアカウントのフォロワーは、すでに自社の商品に一定の関心を抱いている状態なので、購入してもらえる可能性が高いと言えるでしょう。したがって、普段からフォロワーを増やせるような施策も重要です。

ターゲットによって、最適な配信のタイミングは異なります。いつ配信すべきか迷ったら、普段の投稿のインサイトを確認し、既存フォロワーがアクティブな曜日や時間帯に設定するのもよいでしょう。

配信日時が決まったら告知です。Instagramのフィード投稿には、イベント情報をタグ付けできる機能があり、興味を持ったユーザーはライブ配信のリマインダーを設定できます。ストーリーズではカウントダウンスタンプを使用して配信日時を知らせる方法があります。

ストーリーズでは、質問スタンプを活用してユーザ^からライブ配信中に回答してほしい質問を事前に集めておくことも可能です。

配信中

商品をInstagramライブで紹介します。

ライブコマースの最大の特長は、視聴者とリアルタイムで双方向のコミュニケーションをとれることです。配信中はコメントや質問が寄せられるため、出演者はそこからピックアップして丁寧に回答していきましょう。

コメントできる人をフォロワーのみに限定したり、コメントのフィルターをオンにすると不適切なコメントを自動的に非表示にできます。長押しで固定することができるので、途中から参加した人もライブの内容を理解できるよう、配信者側がライブ配信の内容や質問・コメントの方法などをコメントに入力して固定しておくとよいでしょう

質問はQ&A機能を利用するのがおすすめです。コメント機能で質問を受け付けることもできますが、古いコメントはどんどん流れていってしまいます。Q&A機能を使用すると、配信者のみが「アカウント名」「質問内容」「質問した時間」を一覧で見ることができ、画面上に質問を固定しながら回答することができます。

現時点では、Instagram上で商品の購入まで進めることができません。ライブで紹介する商品はフィードやストーリーズにショッピングタグをつけて投稿する必要があります。タグから自社ECサイトに遷移して、購入できるよう導線を作っておきましょう。

配信後

配信が終了したら動画をダウンロードしておきましょう。

ダウンロードした動画は、Instagram動画に投稿したり、自社ECサイトなど別の場所にアップロードしたりすることも可能です。

配信後にデータを確認し、次回以降の配信に活かすことも重要。リーチしたアカウント数やピーク時の同時視聴者数などライブ配信のインサイトも確認しましょう。

Instagramライブの課題

自社のアカウントのフォロワー数が多く、有名なインフルエンサーを出演者として起用したからといって、成功するとは限りません。闇雲に実施しても大量の離脱が起きてしまうどころか、マイナスブランディングに繋がってしまう可能性も。

配信プラットフォームとしてのデメリットとしても挙げたように、Instagramはライブコマース用に作られたプラットフォームではないため、視聴&購入してもらうための動機/導線を作りこむ必要があります。

戦略型ライブコマースのLIVURU(ライブル)では、目的に沿った視聴から購入までの導線の設計や難しいプラットフォーム選定はもちろん、ライブ配信の企画や出演者のキャスティング、台本作成や現場ディレクションまで、全てワンストップでサポートしています。

また、ライブ配信のインサイトでは、リーチしたアカウント数やピークの同時視聴者数はわかりますが、その推移は残りません。また、コメント内容やコメントしたアカウント名も残りません。せっかくライブコマースをInstagramで実施しても、ライブコマース改善のための貴重な情報を失ってしまいます。

インスタグラムライブの解析システム「LIVURU ANALYTICS(ライブルアナリティクス)」を使用すると、ライブ中の視聴者数推移やコメントデータを残すことが可能になり、ライブ配信のデータを企業のマーケティング活動に活用できます。

ライブコマースで失敗したくない方は、ぜひLIVURUにお問い合わせください。

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